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温故知新 半被(はっぴ)製作3作 裂き織り

・この長い半被(はっぴ)は、ロング半被(はっぴ)と呼べばいいのか?

長いコートをロングコートと呼びますが、
長い半被は、なんと呼べばいいのでしょう?
長いのでやっぱりロング半被が正解でしょうか?
とりあえず、このサイトでは、ロング半被でいきます。 🙂

このロング半被。襟元を黒で仕上げったらいきなり
ホッコリと田舎のおじさんモデルになりました。
重宝しますこの半被。あまり暖かくはありません。
前があいているので防寒にはなりません。
楽に羽織ることができます。
キセルでもくわえると絵になりそうな感じです。
色が、濃紺で赤白が入ると、消防団かな?
好きなこと書いていますが、
のんびりと製作してましたので
整形から完成まで4ヶ月かかりました。

毎回、頭をなやます布玉作り。根気が要ります。
この布玉も機械化できないもでしょうか?
以前、裂き織り用のカッターなるものが
販売されておりまして、その名もズバリ、裂きたカッター。
まんまです。見事なネーミングです。
画期的な裂き織り専用のカッターという
ふれこみでしたので購入しましたが、
どうしても布を最後まで切ることができず、
かえって布を少し捨てることになるので
貧乏性と潔癖症の私は、使用を断念しました。
横着物の私は、さらにネットで探したり、
工夫して楽して布が切れないものか考えましたが、
その術は、ありません。
しかーし、あるサイトで、見事に布玉を作っているでは
ありませんか( ^ω^)・・・

▼その時に見た機械が、これです。

使用目的としては、絨毯やラグの端を切るようですが、
日本製ではありません。アメリカ製です。
メイド イン アメリカ~。
━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これさえ、あれば楽できる、
そう思った時には、もうクレジットカードを握り、
アメリカのサイトで購入しておりました。
予備の替え刃も1個つけて。
待つこと2週間、アメリカより荷物が届きました。
おまけに関税もしっかり取られました。
金額は、5万円近くでした。
届いてから、試行錯誤で布を切りますが
薄い布は切れません。
見事な期待外れでした。
只今、替え刃とともに物置で眠っています。
そろそろ、ヤフオクに出そう。 😎

   

横着はあきまへん。
これが、ホンマの高い授業料です。
これを、教訓に夜な夜な手動で布を切っております。
誰か、楽に布切れる方法あったら教えて下さい。 😆

話は、横道にそれました。
本題です。
さて今回の裂き織り、整形は、8メートル。


今回の糸は、糸のきんしょう の
【正絹カスリ(紺系)】 正絹ならではの高級感とやさしい光沢。
そして段染めならではの表情や色の変化が楽しめます。
このシリーズでいってます。

美しい絹の絣です。手触り、光沢抜群です。
さすが、予算度外視。

トントン織り始めます。

トントン織ります。


切ります、切ります。


織ります、織ります。


切ります、切ります。

  
裂き織り布の織り上がり。美しい。自画自賛。 😛
赤と黒と白が基調となっています。
この3色で構成されてますが、たて糸が表情を変化させます。


白の縞がアクセントです。
背中の白の縞がいい感じです。
縫製の方のセンスですね。感謝。
製作2015.3.31 春、秋、冬用のロング半被(はっぴ)
  

 

●裂織(さきおり)とは、傷んだり不要になったりした布を細く裂いてそれを緯糸(よこいと)として使用します。

麻糸などを経糸(たていと)として織り上げた織物や、それを用いて作った衣類のことです。

時代的には、江戸時代中期、寒冷な気候の東北地方等では、綿や絹などの繊維製品が貴重だった頃、

端切れを縫い合わせて布をつくり、布を衣類等にします。

そして、擦り切れてきて、布がクタクタになると今度は、縫い目をほどいて、端切れに戻し、それを裂いて長い紐状にして 丈夫な麻糸等を経糸とし、緯糸に端切れの紐を用いて布にして再利用します。

布が貴重な時代だったので今の時代のように簡単に捨てることなく資源として使いきっていました。

さらに衣服の裂織が使い古されると、最後は裂いて組み紐に作り直し、背負子(しょいこ)などに利用されます。

最後の役割を終えた紐は、火を付けて燃やされ、農作業中に煙を虫除けとして使い、灰は土に返えりました。

一枚の布に家族の歴史と息づかいがあります。

捨てることなく生活の知恵としての循環型リサイクルですが、現代では、真似することができません。

裂織は、今では、使い心地やデザインが好まれ、幅広い年齢層の方に愛されています。

手作業の為大量生産されず服としては、あまり見かけることはありません。

ほとんどの服は、個人の楽しみとされ大きな流通販売はされていません。

理由は、完成までに時間も費用もかかります。 古い文化の民芸品やアンティークとされる襤褸(らんる)や裂き織り等が、スポットライトを浴びることもあります。

迫力のある力強い生命力のようなものを裂織りや襤褸の力により人は魅了されるのだと思います。 私もその真似事をして楽しんでおります。