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温故知新 作務衣(さむえ)製作12作

・着ていておかしいことに気が付いた作務衣(さむえ)作り。

なんか違うと思ったのは、着ているうちに
少し、ペタンと見える、着心地がしっくりこない。
何ども着ては、脱いでを繰り返してようやく気が付いたのが、
前身ごろのかぶさりの違和感。
最初は、気が付かなったけれど着ているうちに
なんとなくぎこちない。

作務衣に限らず、服って難しいですよね。
人それぞれ、体型が異なります。
体型もサイズだけの問題でなく、
手が長い、首が短い、お腹だけポッコリとか、
服のサイズのS、M、L、XLだけでは収まるはずは、ありません。
一人ひとりが特別サイズです。

最初に型を製作した縫製会社に
再度修正依頼を考えましたが、やっぱり心機一転。
個人のパタンナーさんを新しく紹介頂いて
訪問することになりました。

確か、まだ暑い季節だったと思います。
自宅兼仕事場ということで、『ピンポーン』と
ベルを鳴らしましたら、私より少し年配の男性の方が
出てきて、『よろしくお願いします』と挨拶いただき、
ドラフターなるもので、型紙をつくる説明を受けました。

持参した作務衣をもっていき、細かい指示書をもとに
実際に私が着てみます。
しばらく眺めて、この辺がこうですね、ここがこうですねと、
ポイント的に服を詰めたりしながら、修正していきます。
おじさん二人が服を着たり脱いだり、客観的には、
おかしな光景ですが、必死です。

結論としてシルエット修正の一番のポイントは、
背中の首回りです。襟ぐりが美しく仕上がっていなかったので
そこを変更したら良くなりました。
胸のあたりの襟の開き角度も修正。
パターン代金は、新規作成に関わらず、縫製会社の半額以下でした。

写真をみると襟が立ち上がっています。
襟幅の変更や前身ごろにおくみをつけて仕上がりです。
このような仕上がりにすることで生地が節約できることと、
反物で作務衣が作れることがわかりました。
一歩先進です。
とりあえず、新しい型で作るため、生地を用意して製作。

1.紫の花柄にイエローの裏地
2012.9.21


まとめ:新しい作務衣の型は、襟が立ち上がっています。
この一枚は、今も最新の型として製作に役立っています。
イエローの裏地は、肩裏だけですが、これで十分かもしれません。

●作務衣(さむえ)の豆知識

伝統和服の作務衣 (さむえ)。

似たようなモノはあれど海外のデザインとは、一線を画しているスタイルです。

伝統和服の作務衣 (さむえ)は、禅宗の僧侶が務め、 日々の雑事(作務)を行うときに着る衣のことと言われております。

掃除や薪割り、畑仕事など寺院を維持するための労働を行う時に着用する。作業着であるため、

正式の坐禅や法要の時には着用しないとされていましたが、 現在のような形の作務衣があらわれた時期ははっきりしませんが、古くとも明治以前にさかのぼるものではなく、 一説には昭和40年代ごろ寺で用いられたとも言われております。

今では、どちらかというと居酒屋、旅館などのユニフォームで見かけるほうが多いです。

私も作務衣製作にあたり上下作らないのは、ユニホームに見えてしまうので・・・。上着だけです。 :mrgreen: 

もちろん、お洒落な紳士も着用しておりますが、スニーカーより、雪駄や下駄が一番似合うような気がします。

冬の外出時、私は雪駄や下駄は寒いので苦手です。 🙁  

それでもスニーカーは、履きません。

伝統和服の作務衣 は、年中どこでも、十分くつろげます。

●「作務衣」とよく似た「甚平」との違い

甚平は「ジンベイ」と読みます。でも「ジンベー」や「ジンベェ」とも呼ばれています。 甚平は、夏用ですので、風通しをよくするために脇がタコ糸で編んであります また、作務衣と甚平の決定的な違いは、ズボンの長さです。

作務衣のズボンは足首まである長ズボン、甚平はひざ下ぐらいまでのハーフパンツです。 一番の違いはズボンにあるといっていいでしょう。 夏限定のくつろぎ着です。

簡単なご紹介をしましたが、 伝統和服の作務衣 は、紐で結んで着るという伝統の形です。 身体を締め付けず、サイズ調節も楽にできます。 着方に決まりはありません作務衣を着るのに、 特別なものを準備する必要はありません。

衿付きなので、きちんとしたイメージで、突然のお客様の前でも、失礼になりません。 程よいゆとりで動きやすいので、自宅でお仕事をされている方や 趣味の愛用着としても愛されています。

また、着脱がしやすいことから、パジャマや、ジャージの代わりに、 作務衣をご愛用される方も多いです。 作務衣姿は、清々しく老若男女を問わないスタイルです。

日本の伝統からか作務衣姿は、きりりと背筋がのびて見えます。 是非、一着どうぞ。