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温故知新 プルオーバー 製作1作 裂き織り

・カラフルなプルオーバータイプの裂き織りです。

ひたすら半被や作務衣を作り続けてきた私ですが、
ここにきて、そろそろ新しいタイプに挑戦しよう。
そう思い、何がいいかあれやこれや考えた結果、
たどり着いたのが、このカラフルな裂き織りのプルオーバーです。

服のデザインなど考えた事はないですが、
素人の私が考えるなり、基本服は、頭からかぶるか、羽織るか?
もしくは巻くか?
ギリシャ時代の服をはじめ、各国の民族衣装なんかを見ると
基本簡単にできていてベルトの代わりに腰ひもを巻くなど
シンプルです。
ボタン付きの襟のあるシャツや襟のあるジャケットなどは、
割と複雑で裏地も必要なので手織りでは、限界がありそうです。
もちろん、プロは可能でしょうが、曲線カットが多いので
まず、型が大変ですね。
真剣に服の形なんかを考えるのは、難しいですね。
職業としてデザイナーなどをやっている人は、
美しいシルエットを考案するでしょうが、
美しいシルエットは、美しいスタイルでないと
絵になりませんよね。
モデル体型でないと無理でしょう。
なんせ、おじさんが着るのですから、
今後の肥大化に耐え、肥大化をごまかせるシルエットが
私にとっては、重要です。

このプルオーバータイプは、
着るのも楽でスッポリと頭からかぶるだけです。
多少ゆったり目に作れば問題ありません。
下にも着込めます。
なので、この型紙でしばらく作っていきます。

手織り服は、縫製の段階で生地の無駄が出るともったいないので、
ある程度無駄のないシルエットの服になります。
襟ぐりを大きくとっているので着たり、脱いだりするのは楽です。
一度、製作した手織り服が、ピチピチで着れないことがありました。
その失敗が教訓となりました。

しかーし、これって、色が緑だったら完全オペ服です。 :mrgreen:
テレビドラマでよく手術の時に着ている服とシルエットが同じです。
ある意味機能的ではあります。 🙄
おじさんにしては、派手だー。


ド派手になりました。またしてもオレンジです。 😆

6メートルの裂き織り布。
カラフルなたて糸でよりカラフルな裂き織りになりました。


製作2016.11.25 春・秋・冬用

※手織りの裂き織り服です。プルオーバータイプです。

 

●裂織(さきおり)とは、傷んだり不要になったりした布を細く裂いてそれを緯糸(よこいと)として使用します。

麻糸などを経糸(たていと)として織り上げた織物や、それを用いて作った衣類のことです。

時代的には、江戸時代中期、寒冷な気候の東北地方等では、綿や絹などの繊維製品が貴重だった頃、

端切れを縫い合わせて布をつくり、布を衣類等にします。

そして、擦り切れてきて、布がクタクタになると今度は、縫い目をほどいて、端切れに戻し、それを裂いて長い紐状にして 丈夫な麻糸等を経糸とし、緯糸に端切れの紐を用いて布にして再利用します。

布が貴重な時代だったので今の時代のように簡単に捨てることなく資源として使いきっていました。

さらに衣服の裂織が使い古されると、最後は裂いて組み紐に作り直し、背負子(しょいこ)などに利用されます。

最後の役割を終えた紐は、火を付けて燃やされ、農作業中に煙を虫除けとして使い、灰は土に返えりました。

一枚の布に家族の歴史と息づかいがあります。

捨てることなく生活の知恵としての循環型リサイクルですが、現代では、真似することができません。

裂織は、今では、使い心地やデザインが好まれ、幅広い年齢層の方に愛されています。

手作業の為大量生産されず服としては、あまり見かけることはありません。

ほとんどの服は、個人の楽しみとされ大きな流通販売はされていません。

理由は、完成までに時間も費用もかかります。 古い文化の民芸品やアンティークとされる襤褸(らんる)や裂き織り等が、スポットライトを浴びることもあります。

迫力のある力強い生命力のようなものを裂織りや襤褸の力により人は魅了されるのだと思います。 私もその真似事をして楽しんでおります。